人通りの多い町並みから一瞬で人を消し去る方法 - Photoshop Tips

人通りの多い町並みの動画から、人を全て消し去りたいときってありませんか?
カメラの知識のある方なら撮影の段階で出来るとは思いますが、今回のTipsはコンパクトデジカメしか持っていない方や撮影までには関われない方にオススメの方法です。

今回はYoutubeにあったロンドンの町並みの動画を使用して、人や車を消し去ってみます。
http://www.youtube.com/watch?v=yZu2bMO-U2M&v3

新しく追加された動画編集機能

PhotoshopCS3では、とてもPhotoshopとは思えない機能が追加されています。
ビデオや3Dオブジェクトをレイヤーとして扱うことが出来、フィルターなんかも動画や立体のままかけることが出来ます。
動画の1コマごとの編集や、前後や動画中にに文字をいれたりして動画で書き出すことも出来るので非常に便利。


ここでは、動画をひとつのレイヤーとして扱う方法ではなく、コマを静止画レイヤーとして読み込みます。
なお、メニューを日本語に訳していますので多少違う場合があります。

ファイル→インポート→ビデオフレームをレイヤーとして読み込む
から、読み込みたい動画を選択します。
(英語環境なのでスクリーンショットなどは英語になっています。誤訳があったらごめんなさい)

今回はYoutubeからなのでFLVになりますが、そのままでは読み込めないのでmovに変換しました。
基本的にはQuicktime Playerで読み込める動画を扱えるようです。

インポートのオプションが表示されます。
そのままでは数万フレームという膨大な量を読み込むことになってしまうので60フレームごとに変換することにしました。

すると大量なレイヤーが読み込まれ、表示されます。

これらのレイヤーをすべて表示・選択して、右クリックから「スマートオブジェクトに変換」をクリックします。
すると一枚のスマートオブジェクトに変換されました。
スマートオブジェクトはCS2から追加された新機能ですが、元の解像度・レイヤー配置などを保持したまま、1枚のレイヤーとして拡大縮小などが出来る機能です。

スタックモード

今回紹介するのはCS3の新機能、「スタック」という合成方法。

レイヤー→スマートオブジェクト→スタックモード→中間(ミディアン)

これは各レイヤーから中間の色を抜き出す合成方法です。
なんとこれを適用すると・・

見事に人が消えます。
後ろの方は人が映っている確率が高いのでちょっと黒ずんでいますが、見事に消えています。
また、ノイズリダクションの計算方法に近いものがあるのでブロックノイズなども消えています。
中間を取っているのでブレなどがある場合は若干ぼやけてしまいますが。。

他にもスタックモードメニューを見ると色々な合成方法があるのが分かると思います。
是非色々と試してみてください。